インターン報告:松尾怜実(神田外語大学韓国語専攻)

私は2016年2月から約1年間、交換留学生として慶煕大学で勉強しています。日本の大学で2年間韓国語を勉強しましたが、自分が望んでいた水準まで韓国語を伸ばすことができず、実際に本場で勉強したいと思い、大学3年次を韓国の大学で学ぶことに決めました。初めは授業についていくのに精いっぱいで、あっという間に1学期が終わり、2学期に入ると生活にも余裕ができました。その上留学を終えて日本に帰ったらすぐに就職活動が始まるという状況で、留学中に何か少しでも経験を積みたいという思いもあり、アジア希望キャンプ機構のインターンシップに応募しました。

私が携わった仕事は大きく分けて3つあり、一つ目はひろば韓国語教室のサポートです。ひろば韓国語教室とは、コリアプラザひろばが運営する日本人向けの韓国語教室です。韓国に住んでいる方、旅行で韓国に来られた方など日本人なら誰でも1時間10,000ウォンから韓国語レッスンが受けられます。ひろばでは日本人の社員さんのサポートとして主に事務の仕事をしています。韓国人の先生方への授業連絡や、キャンセル対応、ひろばの広報などが主な業務です。それ以外にも日本人受講者の方々とお話したり、質問に答えたりなど、デスク業務だけではなくコミュニケーションをとる機会も多いです。実際ひろばで働いているスタッフはほとんど日本人なので業務連絡も日本語で行われますが、韓国人の先生方とお話したり、授業についての相談に乗ったりと韓国語を十分に生かせる場面も多いです。

二つ目は日本語特講です。これはアジア希望キャンプ機構で新たに始めた試みで、アジア希望キャンプ機構の事務所があるソウルのヨンナムドン地区の住民センターで、ボランティアで日本語を教えるというものです。具体的には、ヨンナムドン地区にお住いの、日本語をほとんど学んだことのない方々を対象に、毎週月曜日のお昼11時から12時半まで、簡単な日本語の会話を教えています。私自身韓国語を学んでいる身で、外国語を学ぶことに難しさや不便さを感じたことがあります。その経験を生かせるのではないかと思い、この企画を受け持つことになりました。それにあたってまず最初に、実際日本語を教えるといっても、全10回という時間の制約もあるなかで何をどのくらい教えたらいいのか、どのように教えたら効率的な学習につながるのかと考えました。実際に受講者の方の声を聞くのが一番だと思い、アンケートを実施しました。具体的には“日本語を学んだことがあるか”“日本に旅行に行ったことがあるか”“この日本語特講を受けようと思った理由”“学びたい内容”の4つに絞ってアンケートをしたところ、日本語を学んだことのない初級の方が多いということが分かりました。また、日本に旅行に行ったことがある、あるいは行きたいと思っているため、旅先でつかえる日本語を学びたいという声が多く、それらを踏まえて“旅行先でつかえる日本語会話”に焦点をおき、あいさつ表現や簡単な単語などを合わせて授業を進めいていくことになりました。また、実際によく使う表現のみに絞って教えるために教材などは使わず、私が作成したパワーポイント資料を使って、ポイントを押さえて教えることになりました。それを使って実際に授業をしてみると、さまざまな問題点が見えてきました。日本語では韓国語のように分かち書きをしないので、読むときにどこで区切ればいいのか分からないという声があり、韓国語の分かち書きに合わせて訳し、授業の時に区切りをつけながら読みむようにしました。またある受講者の方から40代50代の受講者が多いのでひらがなと合わせて漢字も表記するといいとのアドバイスをもらい、資料にも漢字を取り入れるようにしました。授業の準備に時間がかかるなど大変なこともありますが、私自身母国語について知らないことが多かったのだと、日本語について見つめなおすきっかけになったと思います。そしてなりより毎回楽しく日本語を教えています。

3つ目はK-POPキャンプです。11月3日から6日にかけて海外の中学生、高校生を対象に行ったもので、具体的な内容としては、韓服体験、ソウル公演芸術高校・韓国公演高校訪問、ソウル観光、ダンスレッスンなどがあります。今回は参加者のみなさんのほとんどが日本の中高生だったので、私も1日目と3日目の日程に日本人スタッフとして同行しました。仕事内容としては、引率、通訳、会計などです。2日間ととても短い時間でしたが、参加者のみなさんとともに楽しく過ごすことが出来て、とてもいい思い出になりました。

2016.11.19.

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